こんにちは。
アスシアの伊藤です。
今回は、私が先日まで生活していたスペインにて、日本との違いなどから感じたことをお伝えします。
私はスペインに1年半以上住みましたが、日本との違いで驚いたことの一つに「物件」があります。
スペインでも日本と同じように、不動産会社の外窓には販売中の物件情報が張り出されているのですが、それをなにげなく眺めていたところ、『建築年 1920年』という物件がありました。
そうです、築100年以上のアパートが普通に売りに出されているのです。
日本は、地震や台風などの天災の多さから築年数が建物価格に大きく影響を与えますが、スペインではそれはありません。
ヨーロッパ特有の歴史を感じさせる街並みは、こういった古い建築物が多く残っていることが作っているのだとあらためて感じました。
そしてもう一つの驚きは、「1000ユーロ(約16万円)以上の買い物をする際は現金が使えない」ということです。(残念ながら私の実体験ではなく、友人から聞いた話です。)
スペインでは、付加価値税の脱税を防止するために、1000ユーロ以上の買い物は必ず銀行に記録が残る形(カードや小切手による決済)でしなければなりません。
調べたところ、フランスやイタリア、オーストラリアなどにも同様の法律があるようでした。
さて今回の本題、スペインの求人市場についてです。
スペインは日本とは全く異なり、圧倒的な買い手市場が続いています。
例えばファストフード店のアルバイト募集に200名以上の応募が殺到したり、金属加工会社の品質管理エンジニアのポジションに短期間で400名以上の応募があったりします。
長引く経済不安によって多くの若者は就職・転職の機会に恵まれず、マスター(修士号)を2つ3つ取る人も多くいます。それでも順調に正社員の仕事に就くことは簡単ではないため、インターンシップからキャリアをスタートさせる人がほとんどです。
ゆえに、優秀な若手人材はより高い給与を求めて、イギリスやアメリカへと飛び立ってしまうという悪循環に陥っているようです。
日本では、長時間労働や女性活躍、新卒一括採用など賛否が分かれる議論がありますが、他国の状況と比較して考えると、良し悪しだけでなく多角的により興味深く考えることができます。
意外にも長寿大国で日本との共通点も多いスペインの動向に、私もアンテナを張りながら、日本のビジネス環境に対する理解を深めていきたいと改めて思いました。
趣味は筋トレとサウナ。大阪に住む2歳の姪っ子に溺愛中で、2週間に1回はビデオ通話をしています。
●強み
相手の立場に寄り添い、ご希望やご状況を深く理解した上で、候補者の方が長期的に活躍できる企業様をご紹介しています。転職後も継続的にコミュニケーションをとっておりますので、現場の生の声をお届けできます。
●メッセージ
転職軸や方向性を話し合う際は、妥協なくお互いが納得するまで話し合うスタンスです。「こんなこと聞いて良いのかな?」というご相談も大歓迎です。小さな不安も解消しながら納得のいく転職活動を進めていきましょう。