コロナ禍がもたらしたものとして、リモートワークの浸透と拡大があります。緊急事態宣言が解除されたタイミングですので、少し整理してみたいと思います。
1.はたらき方
どのような仕事においても、タスク型の仕事では結果や高い報酬を得ることがより難しくなった事を多くの方が認識したと思います。
思考や付加価値を伴わない仕事は、機械やプログラムより人の方が安いので人間が実行するという事もあると思いますが、どんな仕事に関わるにしても、目的やミッションから自らの行動を考え、結果を高める方法を思考することが求められるように、更に変わっていくでしょう。
オフィスで働く方はもちろん、店舗で接客される方も同様だと思います。
2.ノウハウがやっぱり大事
20年ぐらい前から感じていたので本質的な事でもあるかと思いますが、出来る人の仕事のやり方を知ることがとても難しくなっていると感じます。電話・メールなど、パソコンの中にあるノウハウをどうやって知るのか、という事です。
リモートワークが更に進めば、ノウハウの価値が更に高まります。この『ノウハウをどのように共有・発展させていくのか』が一層、大事になると思います。
3.自己管理
リモートワークのメリットとして、“出退勤の往復の時間や、顧客への訪問時間の短縮で生まれた時間による生産性の向上”があります。
仕事を失わずに働き方をライフスタイルに合わせる事が可能になったという事は、企業からみても優秀な方を採用しやすく、継続的に働いてもらえるという点で大きなメリットです。
ただ、リモートワークによる育児や介護との両立が記事でよくあげられますが、分けて考えないといけない事は、リモートワークが育児や介護を楽にしているわけではない、と言う事です。
現実は、在宅でも育児や介護と仕事を両立させる事が大変である事に変わりはありません。そのような方々は、リモートワークにより生み出した時間が大きくても、仕事を中断しなくてはならない場合も多いからです。
働く人たちの自由度が増すことで、より重要視されると思われる事は下記の2点です。
(1) より一層「成果」で評価されるようになる
「結果・成果」で評価する事が、更に加速していくでしょう。また、この「成果の定義」が大事になると思います。それぞれの会社や組織に『どのような価値をもたらす事ができるか』『チームや他者、お客様との関わり方が共有できているのか』が問われます。
(2) 個人は自律的に毎日をスケジュールする必要がある
これを本質的に、効果的にできる人は少ないと思います。その点では、やはりノウハウが大事かなと思います。みんなスペシャルだといいですが、自由(自己管理)って難しいですから。
※会社としての運営ノウハウ、個人としてノウハウ、そもそものパソコンリテラシーも含みます。管理しようとするマネジメントも違うと思う一方で、リモートワークで生産性が上がらないのなら管理も正しいと思います。そして、いろいろな法律も変わる必要があると思います。
4.雑感
会議の形式も、セミナーや情報共有ならWEBで十分ですし、1対1を中心とする少人数であれば、社内外問わずWEBで十分だと思います。
一方で5、6名の真剣な討論をWEB会議でするのには、なかなか腕がいると思っています。結論としてまだ答えを出すのは早いかなと思いながらも、新しい変化を取り入れていく事が大事だと思っています。
全体のリテラシーの向上なしに、方法論が先行する事もないと思います。こういった部分でも個人や企業の方のお力になりたいと思っています。
アスシアでは、リモートワークの求人も増えております。リモートワークで力を出せる人、出せない人、そういった観点からもご相談にのれると思います。リモートワークでの働き方に関しても、ぜひご相談ください。