8月は、
【大手を利用しているけど、成果が出ない、悩んでいる】
という個人の方数名の方とお会いしました。
一部の方の事例をご紹介いたします。
①Aさん
エンジニア領域に強みをもつエージェントと大手総合人材紹介会社を活用し、お会いした時に応募企業の総数はすでに100社を越えていました。最初に相談した人材会社では、まずは50社受けるように言われて「そういうものなのか」と思ったそうですが、多く受けても良い結果につながっていませんでした。
原因を探るために拝見したAさんのレジュメは、ワード2枚弱で書かれた本当に簡単なもので、強みが伝わってきませんでした。しかしよくヒアリングすると、アジア各国と自社で販売システムと生産管理システムを作るという経験をされていました。
更に、特殊な環境でシステムを作っているので、特定の企業にとっては『大変貴重で是非採用したい』と思われる方でした。
Aさんには、まずは魅力が伝わるレジュメ作りのレクチャーと、経験を活かして高い評価をいただける企業のご紹介から始めることになりました。
②Bさん
SIで開発経験、PL経験、特定の業務知識を持つ方で、大手紹介会社で100社紹介されていました。応募するにしても各社を調べきれないということで、弊社に相談にいらっしゃいました。
Bさんの場合、幅広い企業で活かせる経験をお持ちの為、もし100社応募すれば、数10社から面接が入り、複数の内定を獲得されて3週間程度で転職先が決まるかもしれません。
しかし、「とりあえず数多く」と様々応募した先から次の転職先を決断するというのは、心情的には非常に難しいことです。
進捗を合わせながら他社比較をするために、スピード感をもって同時に複数社応募するというのは大切なことです。しかし納得した転職活動にするためには、事前準備と応募企業の選定は重要です。
Bさんには、各企業を説明理解していただいた上で、様々な視点で希望とマッチする求人を数社受けていただくこととなりました。
上記お二人の事例のように、特定の市場価値がある方とスピード感が重要な方の転職が増えています。
AさんとBさんはそれぞれ魅力が異なるため、本来はそれぞれに合う転職の準備をして活動に入るべきですが、昨今他社に負けないようにと、本人に合った方法ではなく結果を出す為の方法をご紹介する転職支援エージェントが増えている気がします。
個人でも多くの情報に触れられるようになった今でも、転職リテラシーを高めるのは難しい部分があります。転職回数は多くても数年に一度程度のものが多いからです。
プロとして結果にもこだわる一方で、その方を「幸せ」にする支援にもこだわりたいと思う8月でした。