コンサルタントの山口です。
今日は、自分や身近な人の転職を通して感じた、「転職の軸」についてお話しします。
結論からお伝えすると、「転職の軸はずっと同じもの」ではなく、ライフステージや価値観の変化に応じて「磨かれ続けるもの」だと私は思っています。
たとえば、20代の頃の私は「成長できる環境」を第一に考えて転職をしました。
ですが30代では、家族との時間を考えて、これまでは重視していなかった「ワークライフバランス」や「働き方」、そして「年収」にも目を向けるようになりました。
この時の私は、新たに大切にしたいものが加わったことで軸が定まらないことに戸惑いを感じたものです。そんな中で転職エージェントを初めて利用して、第三者の視点からアドバイスをもらうことで整理していくことができ、自分の軸を更新することができたと思います。
もう一つ身近な事例で恐縮ですが、私の父も印象的な転職を経験しています。
父は、ローンの返済が終わると、他人からはもったいないといわれる転職をしました。具体的には、年収は数百万円下がるが、休みがしっかりと取れて家族との時間が増やせる環境を選んだのです。
転職エージェントが一般的ではない頃のため家族や知人に相談しながらも、父なりに自分で軸を更新して大きな決断をしたのでした。
このように、その時の状況に応じて大きな変化を伴う転職を選んだ方は皆さんの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか。詳しい背景がわからなければ一貫性がないように見える転職の軸は、自身の変化とともに”磨かれてきた軸”だったりするのです。
現代は価値観も多様になり、転職軸を構成する要素もバランスも十人十色です。
その時どきの自分にとって一番大切なことと向き合い、軸を更新していくことが、後悔のない選択につながるのではないでしょうか。
とはいえ、安易に変化のある転職をオススメしているわけではありません。
「今の気持ち」ばかりを大切に短いスパンで転職をすると、勢いをもってよい学びや経験ができることもある一方で、長期的な目線でのキャリアの充実にはつながっていない可能性もあります。私自身、過去の転職で現実的に吟味をして軸をはっきりさせて活動ができたかというと、少し急ぎすぎていたようにも思います。
今の想いが一過性のものなのか、長い目で見た価値観の変化なのかを見極め、時には周りの力を借りながらキャリアの軸を更新させていきたいですね。
転職の軸に悩まれている方、大きな変化をご希望されている方など、伴走してご支援いたしますので、是非ご相談ください。
【コンサルタント紹介】山口
一貫して営業に従事し、前職では人材派遣営業として機械・IT分野を中心に幅広い業界を担当したのち、アスシアへ入社。
趣味はバスケットボール、サウナ、キャンプ、スノーボードなど。身体を動かすことが好きです。