プロフィールと転職背景
Bさん 工場総務 リーダー職
Bさんは、総務部での管理業務等を経て、直近10年あまり工場総務としてリーダー的な役割を担ってきた方です。
前職では世代交代を見据えた仕組み作りをミッションとしてプロジェクトを推進していましたが、いよいよ完遂という時に、以前いた方が戻られることになり、それに伴い元の体制に戻るという残念な結果になりました。
変わろうとするタイミングで現状維持を選んだ会社の方針に閉塞感を抱き、改めて「自分の経験を活かして仕組み作りに貢献できる仕事をしたい。そして今度こそ最後までやり遂げたい。」という思いを持ち転職を考え始めました。
経験が活かせる、変化を目指す企業との出会い
Bさんからのご相談を受け、担当コンサルタントはBさんの求めているミッションを役割とするY社のポジションを提案しました。
Y社は、ここ数年で急成長し事業拡大してきた一方で、安全・品質体制の部分の整備に課題を感じている状態でした。社風としても変革することに協力的な組織のため、まさにBさんの求める役割が叶うフェーズでありポジションだと担当コンサルタントは考えました。
Bさんも企業のフェーズや今後の方向性、そしてポジションに求めるミッション等に共感され、選考を受けることになりました。
処遇面とやりがいとの間で思い悩む
Y社は、Bさんの管理に留まらない仕組化の経験だけでなく、変革していこうというお考えを高く評価されました。
ただ、ネックとなったのは処遇面でした。
Y社の給与体系から、どうしても大幅な年収ダウンは避けられない状況でした。
担当コンサルタントは、仕事内容からはBさんの求める環境にフィットしていると考えました。
そのため、Bさんと会話を重ね、Bさんの求める業務・ミッションはそう多くの会社で発生しないこと、タイミング等を考えると限りなくベストに近い案件であることを改めて伝え、Y社に対して処遇交渉をするお話をしました。
そして、Y社へはBさんのこれまでの実績やミッションへの想いをしっかりと伝え、手当等を含めてできる限りの待遇を求めました。
Y社は可能な限りの検討をしてくれたものの、正式なオファー年収はやはりダウンせざるを得ないものとなりました。ただし、それは当初の提示とは異なり、これまでの実績やミッションへの想いを汲み、できる限り待遇を改善したオファーでした。
金額よりも、Y社がBさん採用に向けて最大限の処遇を検討してくれた姿勢に対して、
『自分を必要としてくれている』と感じたことが「ミッションへの会社としての期待の表れ」と繋がりました。経験を活かして仕事をやり遂げることを最も大切にしたBさんにとって大きな決め手となり、Bさんはその条件でのオファーを応諾し、入社を決めました。
Bさんは、新たな職場でミッション完遂を目指してご活躍されています。
次の場所を考えるとき、条件面を大切にした転職もあれば、成し遂げたいことや求められる役割から出発する場合もあります。
私たちは、一人一人の転職の「軸」を大切にサポートしています。

●得意領域
製造業企業の職(設計、生産技術、品質管理、生産管理、営業 等)で、主に、マネジメント層・経営層を得意としております。
●心がけていること
希望を正確にお聞きし、人材紹介のプロとして必要なことを必ず伝えることをモットーとしています。人によっては転職が最善ではありません。転職にはリスクもあるということを念頭に、一緒に最善の解決策を模索します。