先月末に発表された”実質賃金マイナス*”というニュースにガクッときた方も多かったのではないでしょうか。
(*厚生労働省発表、2022年度毎月勤労統計調査)
そんなニュースもあってか、最近
「夏季ボーナスをもらってからの転職を考えています」
という方が増えているようです。
さて、一般的にボーナスは夏季6月~7月・冬季12月支給の企業が多いですが、ボーナス後となるといつ頃から転職活動を始めるのが最適だと思いますか?
正解は、「特にない」というが正直なところです。
例えば7月賞与をもらって8月に退職し、9月から次の会社に転職するとします。
そうすると冬季ボーナスの査定期間はほぼ在籍していないので転職後最初の賞与はほぼナシとなり、転職先の企業が賞与額が大きければ却って損なこともあります。
また、受けたいという求人がそう都合よくあるわけではありません。
無理に急ぐ必要はありませんが、転職を考えたら準備は早めにして、受けたいと思える企業に出会えた時はすぐに動くことをおススメします。入社時期はある程度は交渉も可能です。
もし気になることがあれば、ぜひキャリアアドバイザーに一度時期を相談してみてください。
話をもどして・・・実質賃金は、2014年度の消費増税の時以来のマイナス幅になりましたが、内容を細かく見てみると決して企業景気が悪いわけではありません。
実際、現金給与総額や所定外給与、賞与などは一般労働者、パートタイム労働者ともに大きく増加しています。
物価上昇に名目賃金の増加が追い付いていないのは事実ですが、今年の春季労使交渉では30年ぶりの高い賃上げが見込まれるなど、大手企業中心からにはなりますがプラス転換の可能性が高まっています。またそろそろ物価上昇も鈍くなる予想です。
ニュースの表面を鵜呑みにせず、ぜひ前向きに長期視点をもって納得いく転職を実現しましょう!